大隅と西郷どん(せごどん) | ぐるっとおおすみ

西郷さんにゆかりのある大隅の場所をご紹介

大隅と西郷どん(せごどん)

■『西郷どん(せごどん)』と敬愛を込めて呼ばれる西郷さん


2018年は 1867年の大政奉還から 150年目ということで、ここ鹿児島では明治維新150周年として様々な記念事業が開催されます。
そして NHK 大河ドラマでは「西郷どん」が放送されます。

維新の三傑の一人、西郷隆盛。
鹿児島では『西郷さん(さいごうさん)』、あるいは『西郷どん(せごどん)』と敬愛を込めて呼ばれます。

※私、個人的には先程のように「西郷隆盛」と呼び捨てで書くことにいささか心理的抵抗を感じます。

西郷さんの銅像:鹿児島市
こちらは鹿児島市にある西郷さんの銅像です。
残念ながら大隅にはこのような銅像はありませんが、西郷さんにゆかりのある場所が何ヶ所かあります。

ここでは西郷さんと大隅との関わりについてご紹介いたします。


 

■狩猟


西郷さんは愛犬家で、20匹ほどの犬を飼っていたそうです。
明治政府の職を辞して鹿児島に帰ってきてからは、よく犬を連れて山野に狩猟に出かけたとのこと。
大隅へも足を伸ばすことがあり、現在の鹿屋市や南大隅町などへも来られ、今の霧島ヶ丘公園があるあたりでは兎狩りを楽しんでいたそうです。

せごどんが訪れた霧島ヶ丘から望む風景:鹿屋市

現在の霧島ヶ丘から望む

鹿屋市の海沿いの町「高須」には西郷さんが狩猟の際に宿泊された田中吉右衛門宅があり、その家宅の家財の一部を使って、南洲庵という茶屋が作られています。
西郷さんが宿泊した家の家財を用いて作られた南洲庵入り口の看板:鹿屋市
西郷さんが宿泊した家の家財を用いて作られた南洲庵の全景:鹿屋市
霧島ヶ丘公園 南洲庵について詳しくはこちらへ



 

■座禅


せごどんが座禅修行をしたという寺。志布志市の大慈寺です。
写真は志布志市にある大慈寺(だいじじ)です。

64世柏州和尚は、西郷隆盛、大久保利通、東郷平八郎等の師であったとのこと。
ここ大慈寺で西郷さんも座禅を組んだと伝えられています。



 

■西南戦争直前


明治政府に対する不平士族の最大にして最後の反乱、西南戦争。
西南の役とも言われるこの戦いの前、西郷さんは大隅に居たと言われています。


西郷さんゆかりの地、鹿屋市 高須にある西郷南洲翁 最後の宿泊地の石碑
鹿屋市 高須にある「西郷南洲翁 最後之宿泊地」の石碑
西郷さんゆかりの地、鹿屋市 高須について詳しくはこちらへ。


せごどんが大隅で最後に宿泊していたと言われる、南大隅町 根占にある南洲翁宿泊の碑
南大隅町 根占にある「南洲翁宿泊の碑」の石碑
西郷さんゆかりの地、南大隅町 根占について詳しくはこちらへ。



西南戦争の発端となった私学校生の弾薬庫襲撃事件が起きたとき、西郷さんは大隅の地で狩猟をしていたそうです。
鹿児島から迎えの舟が来て私学校生暴発の報せを受けたのは、鹿屋市の高須とも、南大隅町の根占とも言われています。

この報せを受けた西郷さんは「ちょっしもた!」(しまった!)と口にしたとのこと。
保養中に最悪の知らせを受けた西郷さんの気持ちはどのようなものだったでしょうか?



 

■島津斉彬公


薩摩藩第11代藩主、海外事情に明るく、明治維新後の殖産興業につながる集成館事業をいち早く立上げた名君です。
西郷どんの人生に最も大きな影響を与えた人物ではないでしょうか。

斉彬公にゆかりのある土地が大隅にもあります。

花瀬川



花瀬川は水量があまり多くなく、川底は 2km に渡って石畳状になっています。
そのため、そこを流れる水流はさざ波を立てて流れ、まるで白い花びらが流れているかのような美しい景色を見せてくれます。
春は桜の名所ともなるこの花瀬川に斉彬公も訪れ、曲水の宴を楽しんだそうです。


「花瀬川」の紹介ページはこちらです。


 

■大河ドラマ『西郷(せご)どん』


18/01/07(日)から始まった NHK 大河ドラマ『西郷どん』。
本ドラマのオープニング映像に出てくる神秘的な滝、これは大隅半島の絶景、南大隅町にある「雄川の滝」です。
大河ドラマ『西郷どん』のオープニング映像に出てくる神秘的な滝 : 大隅半島、南大隅町の雄川の滝


苔むした絶壁と、その隙間から流れ出る水、エメラルドグリーンの滝壺(だいぶ浅いですが)が美しい、絵画のような風景の場所です。
「雄川の滝」の紹介ページはこちらです。



 

INFOインフォメーション

名称 大隅と西郷どん(せごどん)
(オオスミトセゴドン)
住所 鹿児島県大隅地方