美里吾平コミュニティ協議会 | ぐるっとおおすみ

中岳(吾平富士)山開き登山

美里吾平コミュニティ協議会

newsニュース

2019.03.10

吾平で見られる大昔の火山災害の痕跡(1)

吾平町にバイパス道路(大隅縦貫道の一部の吾平道路)工事が予定されています。そのため現在、道路予定地の埋蔵文化財調査が進んでいます。現在の調査場所は集落跡ではないので、埋蔵物は極めて少ないですが、大昔の火山災害の痕跡が残されています。県の担当者の方から説明を聴いた、二ケ所の情報を2回に分けて紹介します。

この現場は、上部半分の黒い部分は約7千年かかって堆積した地層で、その下半分は鬼界カルデラの火山噴火 ( 約 7,300 年前 ) により、たった3~7日間で堆積した火山灰の地層です。海上を熱い火山噴出物が滑るようにして北上して、大隅半島に達したそうです。



噴火後に地震があって地割れ(写真の白い筋)ができ、


この地割れ(文字入り地層写真の下部)から下の水が火山灰と一緒に噴き出して(液状化現象)、新たな火山灰層が当時の地表を覆ったそうです。
その後、300年間くらい、人が住めない場所になったと植物の研究で分かったとのことです。すさましい火山災害があったのです。

 

COMMENTコメント

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してぐるっとおおすみは一切の責任を負いません