大隅史談会 | ぐるっとおおすみ

大隅半島の歴史と文化、豊富な史跡と文化財を掘り起こし、今日と未来に伝えていこうとする民間団体です

大隅史談会

newsニュース

2022.07.18

岡崎古墳群(鹿屋市串良町)

串良町岡崎の台地縁辺にある20基の古墳群です。前方後円墳2基、円墳9基、地下式横穴墓11基などがあります。


事大主神社の階段を登って行くと、


最上部に天然記念物のクスがあり、その近くの竹林の中の通路に沿って15号墳、18号墳、19号墳および20号墳が見学できます。


中心となる20号墳は、2つの円墳に見えますが、調査により長さ39mの前方後円墳でした。岡崎古墳群では最も古い(古墳時代前期末~中期初頭)ものです。


18号墳は円墳で、周囲に地下式横穴墓が4基ありました。地下式横穴墓から花崗岩製の石棺、鉄製品、須恵器の大がめなどが出土し、古墳時代の岡崎古墳群の権力の大きさを物語っています。


15号墳は,長さ25.5mの帆立貝状の前方後円墳で,石棺の内外から甲冑(かっちゅう)片や勾玉(まがたま)、短甲の破片などが発見されました。勾玉は県内で初めて見つかったもので、新潟県糸魚川流域産のヒスイ製です。前方後円墳のくびれ部に地下式横穴墓が2基ありました。


岡崎古墳群の出土物の一部は、鹿屋市串良歴史民俗資料室に展示されています。
以下は高杯、深杯、鉢形土器、壺型土器です。


以下は鉄鏃、鉄剣、短甲片、鉄のみ、勾玉、管玉です。


 

COMMENTコメント

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してぐるっとおおすみは一切の責任を負いません