美里吾平コミュニティ協議会 | ぐるっとおおすみ

中岳(吾平富士)山開き登山

美里吾平コミュニティ協議会

newsニュース

2019.03.13

吾平で見られる大昔の火山災害の痕跡(2)

今回の埋蔵文化財の調査現場は、前回より浅い所です。地表から30cmくらいの所に、874 年に開聞岳から噴出した白い火山灰が堆積しています。


さらに深く掘った最下部には、池田火山が5700年前に巨大噴火した際の火山噴出物(主に白色軽石)が厚さ20~30cmくらいの地層になっています。


このように厚い池田火山の噴出物の地層は極めて珍しいそうです。堆積当時は今の地層よりはるかに厚かったはずです(以下の文献では厚さが約1m)。その噴火口が、今の池田湖です。


池田湖から鹿児島湾を挟んで直線距離で約30km離れた吾平に、このように多量の軽石が空から降ってきた時は、当時の人々を阿鼻叫喚の地獄にさらしたことでしょう。
 
今回、吾平の埋蔵文化財の調査現場から、恐ろしい昔の火山活動を知ることができました。歴史は繰り返すということを忘れないでおきたいものです。
(注意;今回紹介した掘削現場は、調査が終わると埋め戻されます。)

 

COMMENTコメント

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してぐるっとおおすみは一切の責任を負いません