大隅史談会 | ぐるっとおおすみ

大隅半島の歴史と文化、豊富な史跡と文化財を掘り起こし、今日と未来に伝えていこうとする民間団体です

大隅史談会

newsニュース

2020.07.07

災害が多い大隅の先人が残したもの

大隅史談会の最新号の史論集『大隅』第63号に、竹之井 敏氏の「高山災害史」が掲載されています。それによると、大隅の先人達は自然災害と人災の記録と教訓を、後世に残そうと努力されたことが分かります。以下はその論文に書かれている具体例です。

           


天保7年(1837年)6月17日から肝付町野町で大火事が続きました。その無念さを忘れず、火の用心をするようにと、火事発生日の6月17日に、そばを食べるようにしたそうです。

 

昭和13年(1938年)の大水害では、当時の高山町で死者が118名も出ました。その後に災害記録として「水害誌」を発行し、昭和63年にその復刻版「いろはにほへと」を出版しています。

また,高山川の土堤(高山橋の近く)に水害史碑を建てて、水害の状況を伝えています。



 

説明板には、鹿屋市、吾平町、串良町の出水被害状況も書かれています。



 

史論集『大隅』は、鹿屋航空基地史料館に隣接する「鹿屋市観光物産総合センター」でも販売しています。




 

COMMENTコメント

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してぐるっとおおすみは一切の責任を負いません